わっさわさ

セカンドシーズン

落ち着かない@ジュリ

採卵を終えてから5日。そろそろ胚盤胞になっている頃なのかな?私が眠っているときも、ご飯を食べているときも、住んでいる土地の田舎っぷりにイライラして人口を調べているときも 、私の細胞は頑張って分裂をし続けてくれているのかと思うと嬉しいような切ないようなくすぐったいような気持ちになる。だけどどんなときも、私たちの細胞のことを思うと、背筋を伸ばして生きていかなくてはという気持ちにさせられるので今回の治療の結果が芳しくなくても、失ったものばかりではないのかなと思う。治療をしていなかったら出会えなかった自分に気付けて、良い感情も悪い感情も知ることが出来たのは、有難いことだ。

私はあまりスピリチュアルなことは信じていないけれど、「魂は何度かの人生を経て成長していく」みたいな話は心の片隅でぼんやりと信じていて、それによって不妊治療の、心をおろし金で削られるような辛さが無駄なことではなかったと思えるのだ。もし、魂の成長説が本当ならば、この人生で沢山の痛みを知って色々な立場の人に寄り添って、次の人生にバトンを渡せたら良いなと思う。

 

そんなことを考えながらも、やっぱり心は落ち着かなくて寝る前に過去の自分の悪行を散々思い返しては「こんな極悪人である私はきっと良い結果を得られない。まさかの受精卵ゼロという結果もありえるのでは。歳も歳だし…。」なんてことを思って死にたくなっている。

その度に、「妊娠できないことと人間(女性として)の価値とは全く関係ないということを忘れないでください。」という言葉を思い出して自分を奮い立たせている。

これは婦人科のお医者さんの言葉なんだけど、加えて「また、たとえ、高齢で妊娠の確率が低くても、お子さんを望むことは悪いことでもなんでもありません。そんな善悪の問題ではありません。そして、そのために辛い治療を耐えて頑張ってきたことはとても立派なことだと思いますし、そんな自分を誉めてあげて欲しいとも思います。」とも言っている。なんて心をえぐる言葉なんだ。

初めてそのお医者さんのインタビュー記事を見たときに涙が出たし、それから気持ちが落ち込むたびにその記事を読むようにしている。

 

土曜日まで、そわそわは止まらないだろうけれど、それも魂の勉強だと思って、どんな結果も受け止められるように心の準備をしながら1秒1秒をしっかり過ごしていければ良いな。